はじめに
- 移行モードとは次のようなものです。
- 開設時のみ利用可能です。
- 給与の自動計算を停止した状態で給与データをインポートする事ができ、導入当初は最小限の設定で過去給与のインポートが行うことができます。
- 計算する(回す)ではなく、データを登録できる機能となります。
- 再計算が不可であるなど利用が難しい側面もあります。
- 上記のため、設定代行会社かつ次の場合のみ利用推奨しています。
| 利用に向いているケース |
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・給与計算ソフト、インポート作業などデータの取扱いに慣れている担当者が移行作業を実施する場合 ・過去のデータはマスタのようなデータも含めて揃っており、移行インポートのデータが形成しやすい場合 ・移行作業期間中の期間のデータを過去に遡って修正しない場合(再計算不可のため) |
- 移行モードを利用しない場合、「移行モードの終了」の手順で移行モードは終了してください。なお、終了すると元の移行モードには戻せません。
- 移行モードを使用する場合は移行モードの利用を参照ください。
移行モードの終了
1.画面右上の「データ移行モードを終了する」をクリックします。
2.終了をクリックします。
移行モードの利用
以降の記事を読み終えることで、以下のことができるようになります。
- HRMOS労務給与における移行モードについて理解する
- 移行モードを利用した移行作業の手順について理解する
前提条件
- HRMOS労務給与の全体像を把握していること
- 通常の給与計算の流れを知っていること
- 旧システムから次の形式の当年分の給与1ヶ月分毎のCSVデータを抽出していること(賞与は対象外のため、通常の移行作業の手順により登録)
- CSVデータ(UTF-8)にて準備されていること
- 次の値が含まれていること
- 社員コード :「HRMOS CORE」に登録する社員コード
- 集計_差引支給額 :支給額合計から控除額合計を差し引いた値
- 支給合計_支給額合計 :所得税の対象となる課税支給合計と非課税支給合計の合計値
- 支給合計_課税支給合計
- 支給合計_非課税支給合計
- 控除合計_控除額合計
- 控除合計_社会保険料合計 :小規模企業共済等掛金がある場合はその値を含んだ合計値
- 小規模企業共済等掛金がある場合はその合計値も必要
- 控除合計_その他控除合計 :控除額合計から社会保険料合計を差し引いた値で所得税や住民税は含まれた値
※システム上は必須となっておりませんが次の項目についてご確認ください。
「所得税」は年税額計算のために、基本的に入力必須となっています。
「課税対象額」(=社会保険料等控除後の給与等の金額)は年税額計算では源泉徴収簿のように表記されるため、登録しない場合は非表示となります。年税額計算には影響はありません。但し、移行モード復帰後に賞与の所得税を計算する場合に前月の給与の課税対象額が使用される可能性があるため、復帰時の計算状況によって登録ください<参考:国税庁HP>。
手順
移行モードにおける移行作業は以下のステップで進めます。
ステップ1.給与計算グループまでの設定を行う
「初期設定として給与計算の準備(給与計算グループの設定)」までを行います。
- 移行モードでの移行作業においては、再計算などのリスク軽減のため「移行期間専用の給与計算グループ」として作成いただくことを推奨します。
- 移行しようとする全ての社員登録について最低限、HRMOS COREに社員コードの登録が終了していることは確認し、HRMOS給与>社員に対象社員がいるかご確認ください。
- 登録忘れの場合はHRMOS COREに追加登録の上、情報の同期((1)のみ)実施してください。
ステップ2.移行モード用のテンプレートをダウンロードする
設定されている給与計算グループから次の手順でテンプレートをダウンロードします。
1.「HRMOS給与」にアクセスします。『データ移行モードで操作中です』の表示を確認できます。
2.移行を行う対象の給与計算グループの計算開始ボタンをクリックします(一般的には1月支給からの移行となります)。
3.給与一覧画面に遷移します。「データ操作」→「移行インポート」の順にクリックします。
4.「テンプレート(.csv)のダウンロード」をクリックし、移行用のテンプレートをダウンロードします。
ステップ3.テンプレートにデータを登録する
次のとおりテンプレートにデータを登録します。
- 抽出済みのCSVをその給与計算グループ毎に1か月分づつテンプレートに転記します。
- ヘッダーとなっているものは次の意味合いとなります
- 勤怠_xxx →xxxの部分が項目名になります。時間で設定した項目は10進法もしくは60進法([h]:mmの形式)に変換してください
- 上記の勤怠項目以外に、給与計算に関わる 支給_xxxで支給項目、控除_xxxで控除項目、単価_xxxで単価項目、集計_xxxで集計項目、支給合計_xxxで支給の合計項目、控除合計_xxxで控除の合計項目、社保固定的賃金、小規模共済掛金合計、所得税計算情報_課税対象額、所定_xxxで所定に関する項目、備考_お知らせ欄、社会保険計算情報_xxxで社会保険に関する項目、社会保険料事業主負担_xxxで社会保険の事業主負担に関する項目のインポートが可能です。金額は,(カンマ)をつけないでください
- それ以外に個人情報_xxx、業務情報_xxx、住民税_xxx、社会保険基本情報_xxx、健康保険_xxx、厚生年金保険_xxx、労働保険_xxx、所得税_xxx、給与支払事務所_xxx、適用事業所_xxxのその月の給与等支給に付随する個人マスタのインポートが可能です
- ヘッダーとなっているものは次の意味合いとなります
- 前提条件に記載の必須項目は必ず登録が必要です。なお、集計や合計が各支給・控除項目の金額の合計と整合が取れていない場合にも、必須項目が優先して採用されます。
- 入力必須項目以外は、任意の設定となるものの、注意点を参照の上でご準備ください
- ブランクの場合は0円などとして認識されます
ステップ4.データをインポートする
次の手順でテンプレートをインポートします。
1.「HRMOS給与」の給与一覧画面から「データ操作」→「移行インポート」の順にクリックし、「ファイルを選択」にて移行用テンプレートを元に作成した給与データを選択の上、次へボタンをクリックします。
2.問題がないことを確認の上、インポートボタンをクリックします。
3.データのインポートが開始されます。(インポートには数分程度かかる場合があります)。
4.インポート完了後、画面を更新することでインポート結果が表示されます。
注:画面上での値編集は行わないでください。編集を行うと自動計算が実行され予期せぬ値が設定される可能性があります。
なお、準備漏れ、データ誤りがある場合、移行モード中であれば、データを再投入することはできます。
5.内容に問題がなければ計算確定します。
6.次の月も同様に移行期間全ての給与について行います。
ステップ5.移行モードを終了する
- 移行モードの終了は、本ページ「はじめに」のデータ移行モードを終了するを参照ください。
- 計算確定後、次の計算を始める前に終了してください。計算開始後に終了した場合、その月の給与計算データを削除しないと通常の給与計算が行えません。
- 移行モードは一度終了すると通常となり元に戻せません。移行モードでの数値検証作業を必ず全て終えてから終了してください 。
手順の補足・設定項目一覧
テンプレートで必要な登録
年税額計算以外の機能利用も行う場合は次の登録も行ってください。
- 移行モードのデータを算定、月変に利用する場合:
- 健康保険や厚生年金保険の資格取得日、厚生年金保険_70歳以上被用者該当、社会保険計算情報_社保対象賃金(通貨)、適用事業所情報_社会保険共通_事業所名称(社会保険基本情報_適用事業所(社会保険基準日)も同じ)
- 月変の場合は固定的賃金、標準報酬月額
- 移行モードのデータを労働保険年度更新に利用する場合:
- 労働保険(雇用・労災)_適用事業所(労働保険基準日)、適用事業所情報_労働保険(共通・労災)_事業所名称、労働保険(雇用・労災)_(雇)加入区分、労働保険(雇用・労災)_(雇)資格取得年月日、労働保険(雇用・労災)_離職等年月日、労働保険(雇用・労災)_被保険者の種類、労働保険(雇用・労災)_雇保従業員区分、労働保険(雇用・労災)_労災計算区分
- 移行モードのデータを賃金台帳や勤怠支給控除一覧表で社員属性を出力したい場合
- 該当する社員属性(HRMOS COREから使用される項目も含む)
- 移行モードのデータを年末調整の源泉徴収の履歴として利用したい場合:
- 所得税情報_税扶養人数
- 住民税振込用のFBデータ(市区町村別の納付額一覧表示含む)を出力したい場合:
- 給与支払事務所(特別徴収義務者含む)、年度の住民税情報の登録(納付先市区町村)、住民税額、会社口座(住民税に関するもの)
編集にあたる行為
次の編集にあたる行為を行うと移行モードで形成したデータが壊れてしまう可能性があります。
- 給与一覧画面における行為
- 「データの操作」→「インポート」による給与データインポート(「移行インポート」でない)
- 各項目上にマウスを移動させた際に表示される
ボタンをクリックし、表示された「編集する」もしくは「初期値に戻す」をクリック
- 「社員情報の更新」、「支払情報の更新」、「勤怠情報の更新」をクリック
- 給与詳細画面
- 「編集」ボタンをクリックし、その後「保存」ボタンをクリック
- 「・・・」より「社員情報の更新」、「支払情報の更新」、「勤怠情報の更新」をクリック
補足・ヒント
移行モードを使用時の制約
- 退職者源泉徴収票のデータ:移行モード使用時には給与計算グループのいずれかに設定していないと出力ができません。
編集にあたる行為を行った場合からの復帰
- 誤って編集したことにより!マークが消えず金額確定できない場合は、HRMOS COREとの同期→社員情報の更新の上、!マークが消えてからインポートしてください。
移行モード終了後の給与計算
- 通常の給与計算となります。給与計算の流れを参照ください。